瀬戸内寂聴さんの肩書きは尼僧で間違いないと思いますが、
作家としての瀬戸内さんの方が私にとっては印象的です。
と言っても、瀬戸内作では、「夏の終わり」だとか
「場所」くらいしか読んでいないので、
それほど詳しく語れる訳ではありませんけどね。
情感豊かな表現で溢れた小説も魅力的ですが、
尼僧となって以降の活動も精力的で、
死刑廃止、脳死による臓器移植への反対、
湾岸戦争時の停戦を祈っての断食や、
同時多発テロの報復攻撃への抗議活動など、
賛否両論の中に持論を以ってして飛び込む姿勢は、
"命"というテーマを自身の中で確立しているからこそ
なせる行動なのでしょう。
そんな86歳にもなる瀬戸内寂聴さんが、
新たな活動を始めたそうです。
それは意外も意外、なんとケータイ小説。
しかも、正体を隠すかのように「ぱーぷる」というペンネームで
こっそり投稿しているそうですから驚きですね。
ケータイ小説の主流は、
恋愛や恋愛に伴うトラブルなどですが、
瀬戸内寂聴さん自身、尼僧になる以前に
激しい恋愛遍歴を経験しているので、
実は適した分野なのかもしれません。
9月24日より書籍化さて販売されているそうなので、
久々に瀬戸内寂聴作品を読んでみようかな。
文化勲章受章作家の瀬戸内寂聴が
ケータイ小説家デビューしていたことが
24日(水)、分かったとの事。
瀬戸内寂聴、86歳にしてケータイ小説家デビューしていた
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080924-00000008-oric-ent
PR
- 2008/09/25(木) 12:17:52|
- ニュース|
-
トラックバック: |
-
コメント:0